平野神社寒桜 11月下旬のポカポカの小春日和、平野神社にカンザクラ(寒桜)が小さな花を付けています。
 北野天満宮近くに位置する平野神社は、奈良時代末期に平城京内にありましたが、794年(貞観6年)の平安京遷都と同時に当地へ遷座し広大な境内を誇っていました。現在、重要文化財の本殿を有する歴史ある神社として知られるとともに、境内を埋めつくす約50種類400本の桜は全国的にも有名です。春には全国から訪れるたくさんの花見客でにぎわいます。
 初冬から2月にかけてはカンザクラが咲いています。カンザクラは花が小さくて訪れる参拝者にも見過ごされがちですが、縁がすこしピンクがかった白い花を凛と咲かせています。
 カンザクラはカンヒザクラとヤマザクラ系のサトザクラなどとの雑種といわれ、厳冬の2月まで咲きつづけます。(仲野良典)