石川文洋 写真家の石川文洋氏を招いた講演会「報道写真家の目から見た平和の意味」が21日、中京区の近畿高等看護学校で開かれ、約40人が参加しました。主催は、NPO法人ベトナム・タイニン省の地域リハビリテーションを支援する会。
 石川氏は、若くしてベトナム戦争の報道カメラマンとして政府軍に配置されましたが、早々にこの戦争にアメリカが勝つことは決して無いと確信したとのべ、スライドを使っていかに理不尽な戦争であったかを訴えました。
 石川さんは、一時期心臓疾患で生死の境をさまよった経験があり、再度自分がカメラに収めた方々を探し当て、再会されたことを感動的に話ました。その中で私たちが支援しているタイニン省に母親となって生活を築いて居られる方が紹介されました。そして、生きているからこそ出来たという沖縄の言葉、ぬちどうたから(命が宝の意味)で話を締めくくりました。
 参加者からは、「家族の写真が印象的、戦時下での生活が今の私たちの生活とはかけ離れたところで確かに生きている人がいる、すごいことだ。何歳になっても好奇心を失わない石川さんの顔が素敵だった」などの感想が寄せられました。(大城春美)