勧修寺Kajyu-ji Temple

　勧修寺は900年頃、醍醐天皇の創建により、現在まで千有余年の歴史があります。
　庭園は「勧修寺氷池園」という池泉庭園で、中心を占める大きな池は「氷室の池」といい蓮の名所で知られています。平安時代には１月２日にここに張った氷を宮中に献上してその厚さによって五穀豊穣を占ったと言われています。さらに、書院前庭には水戸光圀（水戸黄門）の寄進と言われる石灯籠があり、勧修寺型灯籠として知られています。灯籠を覆うように生えている木は、偃柏槇（ハイビャクシン）という常緑灌木で、樹齢750年といわれる日本無双の名木です。
　さて、紅葉の方はモミジを始め、アセビやウルシ、さらにサクラなど様々な木が植えられており、赤、黄色、ピンクなど様々な色の紅葉を楽しめます。全部が真っ赤に染まるのはもう少し先かもしれませんが、今訪れても十分にきれいな紅葉が見られます。