第5回働き方を見直す京都7月集会が11日、京都市中京区のラボール京都で始まりました。12日まで。主催は京都総評、自由法曹団京都支部、京都職対連、京都民医連、いのちと健康京都センターでつくる実行委員会。
 参加者150人を前に竹信三恵子朝日新聞編集委員が「『派遣切り』など、厳しい状況にどう立ち向かうか」と題して記念講演しました。竹信氏は、大企業が「国際競争に勝つため」と首切りすることについて、「ヨーロッパも国際競争をしているが、労働者を切り捨てていない。日本のように失業すればすぐホームレスになるのは異常」と批判しました。
 また、「ヨーロッパでは労働組合が強いから社会保障が充実している。日本は労働組合がなければ派遣村はできなかった」と労働組合の役割の重要性を指摘。「労働組合で穴だらけの社会保障を変える必要がある」と訴えました。
 基調報告で岩橋祐治実行委員長(京都総評議長)は、5年間続けてきた集会を踏まえての今後の取り組みとして当面、▽新自由主義にもとづく「構造改革」をストップし、「人間らしく生き、働くことができるルール」の確立▽労働安全衛生法にもとづき、これまでの行政の通達や指針を活用して職場でのいのちと健康を守る▽労災・職業病認定闘争の支援強化▽学習と交流の強化――などを全ての職場で実践することを呼びかけました。
 12日は分科会で討論・交流が行われます。