京都市左京区の法然院で23日、同院貫主の梶田真章さんと気候ネットワーク代表の浅岡美恵弁護士による「京都からCOP15へ…つくろう、気候保護法」と題した対談が行われました。同院で28日まで開催されている地球温暖化防止展のオープニング特別企画とした開催されたもので、市民ら50人余りが参加しました。
 浅岡さんは、温室効果ガスを20年までに05年比15%削減すると麻生首相が目標を掲げたことについて、「世界中が反発した」と指摘。「90年を基準にEU諸国などが温室効果ガス削減に努力してきた時、日本が削減に背を向けてきたことを水に流し、最も増加している05年を基準にしてまた削減を先延ばしにしようとしている」と批判しました。迫っている総選挙で、どういう選択を国民がするかが大事だと述べ、「高い目標に変えさせるのは私たちの役割」と訴えました。
 梶田さんは、温暖化にストップをかけるには、法的規制や環境税が必要とかねてから主張してきたと述べ、「日本の現状を見るといっそうその必要性が増している」と指摘。「京都から、ルールづくりを呼びかけていこう」と訴えました。
 会期中、毎日午後2時からの講演会や朗読会が行われ、講堂では午前10時半から午後4時で地球温暖化をテーマにしたマンガや京都の宗教者の墨蹟が展示されています。