帝国データバンク京都支店が8日発表した、4月度の府内企業倒産は38件(負債総額53億9200万円)で、不況型倒産が全体の92.1%と昨年3月以来13ヶ月ぶりに90%を上回りました。
 業種別では「建設」が11件で2ヶ月ぶりに最多発。大手製造業の減産で下請け企業などの受注環境の悪化の影響と見られます。次いで「食品」、「サービス」が各8件。
 また、負債額別では負債5億円以上の倒産が件数・比率とも増えている中、1億円未満の倒産も件数が30件(前年同月27件)と増えています。
 今後の見通しでは、経営回復の見込みが見えてこないとする企業が大半で、「中小企業の資金繰りを支援する制度融資が拡充されたことで、企業倒産は一時的に小康を保つ可能性もあるが、受注の回復を図れず財務内容を悪化させている倒産予備軍は増加している」としています。