延長15回の激戦を制した福知山成美。センバツ初出場の重圧をはねのけ、初戦突破しました。ナイン、監督は喜ぶとともに、次の対清峰戦(7日目第1試合)へ気持ちを高めています。

 田所孝二監督(49)は試合後、「延長戦に入ってもなかなか点が取れず、少し焦りが出てきた。清峰戦は今はへとへとで何も考えられない。時間はあるのでゆっくり考えます」と語りました。心配されるエースの長岡宏介投手(3年)の降板については、「容態はまだはっきり分からないが、足をつったようだ。様子を見てみないと分からない」と不安げでした。
 その長岡投手と交代した香山裕貴投手(同)は、「投球練習をしてたけど、まさか自分が登板するとは思っていなかった。緊張したけど、抑えることしか考えてなかった。うまく抑えられてうれしい」と語りました。
 15回勝ち越しの2塁打を放った田嶋健太選手(同)は、「目の前で選手が敬遠されてくやしかったけどそれで燃えた。打点を取れてうれしかった。甲子園では1勝することが大事。次戦でも来た球を打つだけです」と意気込みを語りました。
 マネージャの宮下仁衣奈さん(2年)は、「スコアを書かないといけないのに、泣きじゃくってしまいました。ずっと勝ち進んでいきます」と満面の笑みでした。