小雨が時折ちらつく正月元旦、京都市内の各寺社は新年を祝い、五穀豊穣、世の平安と家内安全など「年中の福徳を願う」大勢の初詣客が繰り出しました。関西各地から毎年初詣客270万人が繰り出す伏見稲荷大社も大勢の人。一日元旦は小雨で荒れ模様の天気で少し出足が鈍っていましたが、持参した昨年の絵馬やお札などを納め、新しい今年の干支である丑をあしらった絵馬などに願いを込めて授与してもらっています。
 大阪から訪れた夫婦連れは真新しい絵馬付きの矢を手に「私んとこは商売なんとか年を越して新年を迎えることができたけれど、今年はどうなるやら危ういですわ。せめてもの神頼みの気持ち」となんとか不安を乗り切りたい願いがにじみ出ていました。