「2008年福知山平和の集い」が13日、福知山市民会館で開催され、約60人が参加しました。集いは、被爆者援護連帯と世界の戦争被害者支援を目的に、原水協、平和委員会教職員組合などがつくる実行委員会の主催で毎年12月に開催されているもの。
 ジャーナリストの伊藤千尋さんが「社会を変えた熱き世界の人々、そして日本国憲法」と題して講演しました。伊藤氏は、新聞記者として中南米特派員やバルセロナ支局長、ロサンゼルス支局長を歴任された経験をもとに、チリのアジェンデ政権打倒軍事クーデターなど、中南米へのアメリカの侵略と支配の実態について詳しく解説。そして「9.11テロ」の後、まるで集団ヒステリーのようにしてイラク戦争へと突き進むアメリカ議会でたった一人イラク戦争開始に反対したバーバラ・リー議員など、信念を貫く人の声が社会を変えてきたことを熱く語りました。
 また、軍隊をなくした国コスタリカが軍事費をまるごと教育に振り向け、国民の生活向上を図るとともに、周辺国にも平和外交を進め中南米の平和と安全を確立したことなどを示し、私たちも日本国憲法を生活に活かし、平和で幸せな生活を実現しようと呼びかけました。参加者からは、「元気をもらった!」「これまでの自分の生き方に改めて確信がもてた!」 と「熱い感想」が多く寄せられました。(大西勝己)