「相楽九条の会」4周年記念の集会が11月29日、木津いずみホールでを開かれ、110人が参加して活動を前進させようと決意を固め合いました。
 学習や話し合い、ニュース発行をさらに活発にし、会を広げ活動を充実させていこうという開会あいさつの後、保育園の保護者たちによるコーラス、大阪・奈良・京都市・相楽合同のピースコール、全員合唱で会場は熱気に包まれました。また、地元木津川市の方による手品を楽しみました。
 続いて、出口治男弁護士が「イラク派兵違憲判決は子孫に何を残すか―名古屋高裁判決より」と題して講演しました。出口氏は名古屋高裁判決が「憲法九条違反論」と「平和的生存権論」を軸とした歴史的なものであることを判決文に沿って分かりやすく解説。日本の裁判制度が保守色を強めている中で、この判決が勇気ある闘いなしに生まれなかったことを、青山裁判長の人となりにも触れながら強調しました。平和的生存権は平和を実現する武器になること、イラク戦争の教訓は「九条を広げる」ことこそ世界平和の礎になるということ。そしてこれらが、名古屋判決によって子孫に残すものとなったと結びました。
 講演のあと、現在のアメリカ情勢や経済の行き詰まりと関わって、会場から質問や意見が次々と出されました。
九条を未来に生かす決意を固め、沢田研二氏の「我が窮状」の曲が流れる中で、多彩な記念集会の幕を閉じました。(柴垣治男)