田母神俊雄前航空幕僚長が主導して自衛官に違憲教育を行なっていた問題で、日本共産党の成宮まり子京都国政委員長、吉田さゆみ衆院5区候補らは25日、海上自衛隊舞鶴地方総監部と陸上自衛隊福知山駐屯地に対し、違憲教育をやめるよう申し入れました。
 申し入れ文では、侵略戦争を美化する内容の田母神氏の「論文」について、日本国憲法にも政府見解にも反するもので、絶対に容認できないと強調。同党の井上さとし参院議員が参院外交・防衛委員会で追及し、田母神氏と同様の考えに基づく幹部教育が行なわれており400人近い幹部がこの教育課程を終了していることが明らかになったと指摘し、特異な「歴史観・国家観」を職務として教え込むもので、放置できないと批判しています。
 具体的には、▽憲法や政府見解に反する幹部教育の修了者の人数、氏名、役職名の公表。一般隊員への教育内容を明らかに▽今後、隊内教育を含むあらゆる活動において、日本国憲法と政府見解の立場を遵守し、日本の平和と近隣住民の安全のために奉仕すること―の2点を求めています。
 舞鶴では、後野和史舞鶴市議団長、福知山では、杉本源太郎5区本部長(中丹地区委員長)が同行しました。