元横綱の花田勝氏がプロデュースする飲食店「Chanko Dining 若」(ちゃんこダイニング わか)京都四条店(京都市中京区)などで働く労働組合員らが10月末で解雇されました。同四条店で働いていた組合員の3人は18日、解雇したのは不当として、京都労働委員会へ救済命令の申し立てを行い、同日に同店を経営する株式会社「ドリームアーク」に対し、本件確定までの地位保全と賃金仮払いを京都地方裁判所に申し立てました。
 申し立てたのは「Chanko Dining 若」同四条店で調理師などをしていた20~30代の若者たち3人。彼らは7月に「全労連全国一般労働組合・京都 ディバイス分会(岡本泰博分会長)」を結成し、10月7日にはサービス残業代の支払いなどを求めて京都地裁に提訴していました。
 同店や大阪市内の3店舗は、今年10月までフランチャイズ契約していた株式会社「ディバイスリレーションズ」が経営していましたが、11月からは「Chanko Dining 若」を直接経営している株式会社「ドリームアーク」に移管しました。その際に、全従業員(大阪のチェーン店3店舗を含め約25人)を解雇し、労働組合員や提訴した労働者7人だけを排除して「ドリームアーク」の社員として再雇用しました。
 記者会見した渡辺輝人弁護士は「労働組合員や提訴した人たちだけを再雇用しなかったのは、実質的な解雇で、極めて不当。会社は彼らを再雇用すべき」と話しました。
 提訴した労働者たちは「組合員だけ再雇用しないのは納得できない」、「小さい子どもを育てているのに、解雇はひどい。再雇用してちゃんと残業代を払ってほしい」などと語りました。