秋の彩りが青空に映える宮津市の山間で、2日午後、「松野迅ヴァイオリンコンサート」が開催されました。会場は木子ふぁーむペンション(宮津市木子)で、手づくりログハウスならではのアットホームな雰囲気に包まれた「松野迅コンサート」は、ペンションの秋の恒例イベントとなっています。
 神奈川・京都・大阪・兵庫からこの日のために集まった人たちで、ホワイエも吹き抜けの上部の特設桟敷席もぎっしりうまりました。
 コンサートは榊原契保さんのピアノを伴い、黒人霊歌「深い河」から始まりました。そしてモーツァルト、シューマン、ストラヴィンスキーの作品など、松野迅さんは休憩なしで1時間40分間演奏し、さらにアンコールに3回応えました。
 曲間には松野迅さんの巧みなトークで、10月に招聘(へい)を受けた「韓国・光州国際音楽祭」の話題や、先頃出版されたエッセイ『銀月に踊るユーモレスク』(かもがわ出版)に書ききれなかったこぼれ話が紹介され、客席はユーモア溢(あふ)れる話術で笑いに包まれました。
 丸太づくりのサロンに300歳を超えた名器が響きわたり、終演後、いつまでも余韻が漂っていました。(M)