京都教育センターの呼びかけに応えて、科学者会議京都支部など8団体による実行委員会が主催した「学費問題を考えるフォーラム」が13日、教育文化センターで開催されました。
集会では、細川孝氏(龍谷大学、国際人権A規約第13条の会代表)が「高等教育をめぐる二つの課題」について講演され、権利としての高等教育をめざして、国際的には常識化してきている「学費無償教育」の漸進的導入と権利としてのキャリア教育の必然性を提起されました。
 各分野からの報告では、「高学費に苦しむ2000人の学生の声を集めて、国会要請や学費ゼロネットに取り組んだ」(府学連佐伯委員長)、「定員増を求める7000要請署名活動の教訓」(定時制・通信制教育を考えるみんなの会松本世話人)、「公立高校の教育費負担増と奨学金制度の融資化」(府立高教組高田副書記長)、「教育費負担の公私間格差と府の私学助成の問題点」(京私教三宅委員長)、「大学版構造改革がもたらす私大の費用負担問題」(京滋私大教連佐々江書記長)などが深刻なデータをもとに語られました。
 大学関係者、教職員組合関係、父母、学生など37人が参加し、「公私の枠を超えて京都の教育関係者が一同に会しての久しぶりの集いは今後も発展させたい」などの感想が寄せられ、今後の活動の交流と結合を申し合わせました。(京都教育センター事務局長 大平 勲)