20080917-03.jpg 「防災を考える市民の会」(志岐常正・京大名誉教授)は15日、宇治市の天ヶ瀬ダム周辺で発見された「活断層」の現地報告会を開催しました。
 説明会は朝10時に京阪宇治駅に集合しタクシーに分乗して天ヶ瀬ダムより400メートル地点に移動。紺谷事務局長、志岐代表より「活断層」と判断した理由などについて詳細に報告しました。
 この後、徒歩で天ヶ瀬ダム周辺、志津川、明星町、菟道の断層について調査説明を行いました。特に国土交通省近畿地方整備局が公表した天ヶ瀬ダム直下の断層(F-0断層)については、「最初に見学した活断層と平行して走っており、活動時期が同じである可能性が高い。しかも幅16メートルと大きい断層で100メートルのずれが確認できる」との報告もされました。
 同整備局は、12日に突如、天ヶ瀬ダム再開発事業の地質調査結果の発表を行い、ホームページに掲載。「7月3日に開催した説明会の結果もとりまとめて掲載した」と説明していますが、説明会の報告内容そのままで当日、問題箇所の再調査を要請されたことなどの記載もなく、しかも「なぜ2カ月も経過してからの掲載」なのかマスコミ関係者からも疑問の声が出ています。(梅原孝)