「平和のための綾部戦争展」(主催=22団体で構成する同実行委員会)が13日から15日まで綾部アスパ館Aホールで行われ、800人を越える人が訪れました。「この夏、戦争と憲法について考えてみませんか」をテーマに開いたもので、今年で20回目。
 同戦争展は、唯一の被爆国であり、1950年に全国初の世界連邦平和都市宣言をした綾部市として、平和について市民に訴えようと綾部市職労が88年8月9日に「戦争反対・平和を守ろう」の風船を飛ばしたのが出発点です。89年からは綾部地労協を中心に実行委員会をつくり、戦争の悲惨さや愚かさを訴える戦争展に発展しました。以来、広島、長崎の被爆写真を中心に、その時々の重要課題をテーマに遺族からの遺品や平和の取り組みの発表の場としてきました。
 今年は、福知山市、綾部市の戦争遺跡や出征を見送ったのぼり、遺品のほか、イラクの戦争で犠牲になった子どもたちの写真、クラスター爆弾の模型など展示されました。
 寄せられた感想の中には「学校で戦争のことや平和についての話がなくなってきている」「ここで展示品を見て子どもに戦争の話ができる」、お年寄りから「あの悲惨な戦争が風化してきている。だから毎年続けて、戦争はあかん。平和が一番とみんなに知らせてほしい」などと書かれていました。(搗頭久美子)