「夜久野9条の会」は広島に原爆が投下された6日、福知山市夜久野町板生の瑞林寺(村尾春雄住職)で平和の鐘つきと戦争と平和を考えるつどいを開き、24人が参加しました。
 午前8時15分、一人ずつ鐘をつき、原爆犠牲者の冥福を祈りました。その後、寺の本堂で太平洋戦争の実録映画を鑑賞。村尾住職は「太平洋戦争で日米とも多くの死者を出したが、アメリカはその後もベトナム、イラクなどで多くの戦死者を出している。日本は憲法9条のおかげで戦後、一人の戦死者も出していない。この平和憲法を今後も守って行かねばならない」とあいさつしました。
 福知山市梅谷在住の細谷陽一さん(72)が「満蒙開拓団と細谷一家の犠牲」について体験を語りました。細谷さんは昭和13年に家族で渡満。終戦の20年9月、現地で襲撃を受けるなど、7人の家族のうち4人が次々と亡くなっていった辛い思い出を涙ながらに語り、「国民の耳目を閉ざし、国民を戦争に導いた戦前の翼賛体制から教訓を引き出し、今こそ日本国憲法の生きる政治を進めよう」と訴えました。
 戦争体験者の夜久廣さん(93)は「今後、日本は武器を持って海外へ行くことがあってはならない」と話していました。(夜久弘明)