インドネシア更紗展 インドネシアの伝統的な染色品である更紗の歴史と文様の魅力を伝える展覧会が1日から左京区の細見美術館で始まりました。綿や絹にろうけつで染め分けられた約300点の更紗が展示されています。前日のオープニング記念のイベントでは、インドネシアから日本に留学しているデシリア・プラプディニさんがインドネシアの王宮に伝わる舞踊を披露。伝統的な竹の楽器演奏などが行われました。
インドネシア舞踊 同展覧会に作品を提供したのはアジア地域を研究している戸津正勝・国士舘大学政治学部教授。3000点を超すコレクションの中から選抜したものです。戸津氏は西陣の友禅職人の家に生まれ。インドネシアでバティック(ろうけつ染め)に出会い、引き付けられて以来100回以上通い詰め、収集しました。オープニングであいさつに立った戸津氏は「日本とインドネシアの交流は江戸時代から始まっている。日本人が現地で制作したバティックで評価の高い作品もある。今年は両国の国交50周年の記念の年。日本とも関わりの深い特色ある文様を楽しんでほしい」と話しました。
 一般1000円、学生800円。
 9日14時からは、戸津氏による「インドネシア更紗の歴史とその民族精神」と題した講演会がみやこめっせ地下第・3会議室で行われます。500円。要申し込み。
 問い合わせ先は細見美術館TEL075・752・55551、FAX075・752・5955。