原水爆禁止世界大会に向けた青年のプレ企画「ピースジャムIN京都2008」(同実行委員会主催)が27日、京都市中京区で開かれ、約120人が参加しました。 「イラクの現実から考える憲法」と題し、イラク人医師のモハメッド・ヌーリ・シャキル氏(大阪大学大学院病理学専攻)と田中則夫・龍谷大学法科大学院教授が講演しました。
 シャキル氏(写真)は、03年からのアメリカのイラク攻撃によって多数の死傷者が出たことや、知識人の暗殺、不法に市民が逮捕されて収容所へ送られたことなどを述べ、こう訴えました。
 「03年以降、殺人や女性蔑視、宗教などを利用してのイラク人の分裂などが行われ、多くのイラク人が苦しんでいます。これがアメリカの持ち込んだ『民主主義』なのです。アメリカの無法を許さず、世界を平和にしましょう。そのためにも日本の憲法9条を守ってください」
 田中氏は、日本が海外で戦争をさせないことや世界で戦争を起こさせないためにも、憲法9条を守り、草の根からの平和運動が重要であると述べました。
 原水爆禁止世界大会(8月、広島)に参加する青年たちが、「核兵器をなくし、憲法9条を守っていきたい」「平和のための行動をしたいので、世界大会に参加します」と決意を述べました。