西京極球場で12日に行われた第2試合で、南陽高校(木津川市)に8―1の8回コールドで勝った京都国際学園(京都市東山区)。同校は1999年4月に硬式野球部創立し、同5月17日に高野連加盟が承認され今年で10年目を迎えました。
 キャプテンでピッチャーの李勇樹(リ・ヨンス)くんは、「緊張していましたが、気持ちよく投げられました。投球や試合の内容より暑さに耐えられないことが気になりました。暑さ対策をしないと上にいっても勝てない」と振り返りました。試合が行われた午後12時15分から午後2時45分頃の気温は、約33度まで上りました。
 これまでに李くんは、クーラーを使わないようにしたり普段から長袖長ズボンで過ごすなど、暑さに強くなるように努めています。
 また、「これまでは何が何でもエースになりたいという気持ちが強く、他の投手やチームメートとケンカになったりすることもあった」のが、キャプテンになってからチームメートのことを思うようになったといいます。
 日常生活でカッとなった時、一歩引いて冷静になるようにするなどしてチームメートとの良好な関係を築く努力をしてきました。そうすることで、勝っていても負けていてもチームがまとまり、良い雰囲気を保てると気付いたそうです。
 私は“暑さ対策”というと、暑い時期をいかに涼しく乗り切るかと考えますが、「高校球児にとっては“長時間暑さに耐えられるか”なんだ」とはっきり意識させられました。
 滴る汗を拭いながら話す李くんの姿に、「試合も大事だけど、体はもっと大事だよ。熱中症や脱水症状で倒れないように、水分とミネラル補給忘れないでね」と心の中でつぶやきました。(A・Y)