京都へ入る街道の出入り口だった「京の七口」を後世に正しく伝えたいと市民団体「京都五月クラブ」が23日、京都市下京区千本七条西の「丹波口」に石碑を建てました。
 「京の七口」は享保2年(1717)、京都町奉行所が「是より洛中」とした石碑を30カ所に建てたとされたうちの主要な場所で、「鞍馬口」「大原口」「荒神口」などがあります。
 「京都五月クラブ」(浅野晃一郎会長)は、歴史地理の研究家である佛教大学非常勤講師の中村武生さんから、七口の話を聞き、クラブ設立15周年を記念して七口の碑再建を計画。第一弾として23日に「丹波口」に設置したもの。
 石碑は高さ1・2メートル、幅18センチ。白御影石で正面には「是より洛中荷馬口付のもの乗へからず」と京都に入る時に馬から降りるよう呼びかける言葉が彫られています。側面には中村氏による碑建設を記す一文が刻まれています。