講演する谷本諭氏 「こうすれば医療崩壊はとめられる」と題する医療問題集会が14日、京都市上京区で開かれました。
 日本共産党の北、中京、南の3地区の共催によるもの。
 「医療崩壊をくい止め、安心できる医療制度を再生するために」と題して講演した同党中央委員会政策委員の谷本諭氏は、後期高齢者医療制度の実施や医師不足問題などの背景に、政府の財界・米国の要求にこたえる「医療構造改革」があると指摘。政府は1980年以降、国民医療費に占める国庫と企業の負担割合を10%減らし、先進国の中でも企業負担の割合が少ないことを示して、「大企業に応分の負担を求め、高すぎる薬価の是正などを行えば医療費へまわす財源はできる」と訴えました。また、後期高齢者医療制度の廃止にむけた国会での攻防について、民主党は過去に高齢者を切り離した保険制度の創設を掲げていたことなどから足場が弱いと述べ、「同党との共闘はすすめるが、国民世論で自民党を追いつめよう」と訴えました。