巨椋干拓田 巨椋干拓田でいっせいに田植えが始まりました。植え付けが終わったところにはさっそくシラサギが舞い降りる、のどかな田園風景です。
 巨椋干拓田は、1933年(昭和8)から41年の干拓事業で1260ヘクタールの農地となりました。現在は京都市・宇治市・久御山町にまたがる府下最大の圃場ですが、東西南北から高層マンション、住宅、工場や学校、体育館や京滋バイパスなどが建設され、徐々に狭められてきています。
 年輩の農家の方は「もう私も80歳で田植えもしんどいし、跡継ぎもいなくて、自分の一族が食べるだけしか作付けしてません。今年でお終いや」と語ります。別の作業中の方は減反しながら米を輸入する日本の農政に怒っていました。(仲野良典)