伏見で平和活動を展開している若者達が「自分たちのまち伏見から平和のメッセージを伏見から発信しよう」とこのほど「ピースメッセンジャー2008」を伏見呉竹文化センターで開催しました。
 つどいでは森住卓さんのイラクパネル展とフォトジャーナリストで「イラクの子どもを救う会」代表の西谷文和が「最新イラク報告」と題して講演。この3月にも現地イラクで取材した西谷さんは、バグダットから西60㎞のファルージャでのアメリカ軍の攻撃は無差別爆撃で何万もの人が殺されいている事実や劣化ウラン弾、クラスター爆弾などの犠牲になった子どもたちのなまなましい映像を交えて報告。そしてこれらが「テロとの闘い」という名の基で行われており、日本の自衛隊も加担していることなどを明らかにしました。また、ブッシュ米大統領がすすめる軍事戦略と戦争の真のねらいが石油資源や軍需産業(含む民営軍隊)の莫大な利権であることも紹介しました。トークタイムでは参加した若者が「西谷さんはどうして危ない仕事をされているのか」と質問。西谷氏は「アメリカをイラクから撤退させる運動は遠い国の話でなく、先日の名古屋高裁の自衛隊派兵違憲判決でも明確なように自衛隊をイラクから撤退させること、そして沖縄、岩国や横須賀などの米軍を撤退させる運動を進めるのと同じ事です」と強調。若者たちに平和運動の重要性を呼び掛けました。(仲野良典)