仁和寺の「御室桜」
1994年に世界文化遺産に登録された真言宗御室派総本山の仁和寺の桜も見頃です。広大な境内には国宝や重要文化財の建造物が建ち並ぶなか、満開の桜が美しく冴えています。満開の紅シダレザクラ、ソメイヨシノなどに混じって背丈が低い紫のミツバツツジがたくさんあり、一段と華やかさを加えています。ただ、天然記念物保護法で指定されている御室桜(御室有明、cv.omuroariake)はまだつぼみ膨らむ程度。あと5日ぐらいで開花し始め、中旬から下旬には豪華絢爛の御室有明が堪能できるとのことです。(3日撮影・仲野良典)
桜スポットDATA
- 住所:京都市右京区御室大内33
- 交通:京都市営バス、京都バス、JRバス「御室仁和寺」下車すぐ。京福電鉄「御室仁和寺」駅下車徒歩5分。
- 開花状況:つぼみ~満開
- 京都人的メモ:仁和寺には、御室有明(御室桜)、車返、御衣黄、桐ケ谷桜、普賢象や乙女桜など13種あり、御室有明専用の庭園に約150本あります。樹高が低いのは、岩盤が固いために、深く根を張れないためとのこと。「花(鼻)が低い」ということから「お多福桜」ともいわれます。満開は例年4月20日過ぎと遅く、洛中の桜の大トリを飾ります。
普段は境内への入場は無料で、御殿・霊宝館の拝観のみ有料。ただし、御室桜の開花時には、「さくら祭り」が行われ、その間は境内への入場にも拝観料が必要。