京都母親連絡会は14日、首相官邸とアメリカ大使館あてに、米兵による沖縄の少女暴行事件に対する抗議文を送付しました。
 抗議文は「国民のいのちを守るべき政府として、きっちりとしっかりと対応迫るべき」とし、「日本政府の、国民のいのちを守り人権を守る立場から、アメリカ政府に責任の追求とともに日本からアメリカ基地の撤去をせまるべきです」と訴えています。全文は以下の通り。
                            
 「米兵による沖縄の少女暴行事件に母親たちの心からの怒りをこめて抗議します」
 この事件のニュースを見たときにどうして? なぜ繰り返されるの? 怒りで身体が震えました。国民のいのちを守るべき政府として、きっちりとしっかりと対応を迫るべきです。
 私たち母親連絡会は、何よりもいのちを守りたい、子どもたちのいのちを守り健やかに育ってほしいと54年歩んできました。
 いのちを守る、そのためには平和でなければいけません。日本は悲惨な戦争のあと、戦争放棄の憲法9条を含む世界に類のないすばらしい憲法をもちました。ところが自衛隊が作られ軍備拡張がすすみ、日本各地にアメリカの基地がつくられました。沖縄には集中的に米軍基地がおかれ、そのために起きる事件事故が繰り返されてきました。 
 米兵がいる限り同じ事件が繰り返されるのか、米軍基地がある限り事件が起きるのか、と沖縄の人たちの悲痛な叫び。そして少女と家族の方たちの怒りの叫び。その叫びをともにしながら私たちは心が怒りではりさけそうです。 
 米軍はいますぐ日本から出て行くべきです。アメリカの基地は日本にはいりません。もう「遺憾に思います」「綱紀粛正に勤めます」のことばは聞きたくありません。
 日本国民の人権と誇りをこれ以上傷つけられたくないのです。
 日本政府の、国民のいのちを守り人権を守る立場から、アメリカ政府に責任の追及とともに日本からアメリカ基地の撤去をせまるべきです。