平和憲法を守ろうと真宗大谷派の僧侶や門信徒らによる「真宗大谷派・9条の会」が9日、京都市下京区の本山・東本願寺で設立集会を開き、全国から宗教者や信者ら200人が参加しました。
 同会は、池田勇諦・元同朋大学学長、児玉暁洋・元教学研究所所長、広瀬杲・元大谷大学学長、宮城顗・元教学研究所所長の4氏が呼びかけ、400人の賛同がよせられ、発足したものです。哲学者の鶴見俊輔氏が記念講演しました。
 鶴見氏は、戦争中、従軍していた部隊の捕虜毒殺を身近に聞きながら、国際法に違反すると訴えることも、戦後、連合国に戦争犯罪と告発する事もしなかった自らの体験を語り、「全国の9条の会の発起人になった時、殺人に目をつぶったことを証言しなければならないと思った。平和でこそ、人を殺すのはよくないと公然と言える事であり、そのために9条を私は守りたい」と訴えました。
(詳細は「週刊しんぶん京都民報」2月17日付)