茶道武者小路千家の初釜式が12日、京都市上京区の家元の茶室で始まり、千宗守家元が濃茶を練って、政界人や文化人などの招待客をもてなしました。
 15畳の広さと落ち着きある茶室弘道庵で行われた家元の点前。
 干支(えと)のネズミを使者にする大黒天の福耳を鐶付(かんつき)にした釜、床(とこ)の間には、8代一啜斎の書で、万古不変を表す「祝融松」の軸、花入れには枝を長く垂らした「結柳(むすびやなぎ)」が生けられ、招待客は新春のめでたさや和やかな風情を楽しみました。
 初釜は15日までの4日間に、約800人が招かれます。