京都の環境保全や地球温暖化防止の問題に取り組んでいる団体代表ら26氏が11日、京都市長選挙(2月3日告示、17日投票)に立候補を予定している4氏に対し、「もう終わりにしませんか?『京都市内高速道路』」と題する公開質問状を出しました。
 26氏は、浅岡美恵弁護士、飯田昭弁護士、笠岡英次・社団法人日本ナショナルトラスト協会理事、川越義夫・小倉山を見つめる会代表世話人、四方功一・グリーン大見立木トラスト協会、升谷嘉男・南区高速道路を考える会連絡協議会会長ら。
 質問状は、(1)現在の窮迫した市財政のもとでの高速道路3路線(堀川線・西大路線・久世橋線)の建設は市民にとって意義はなく更なる窮乏を招く。高速道路は「財政面からも市民生活を圧迫する」と考えるがどうか(2)高速道路は京都の都心部に大量の車を導入し、必然的に交通渋滞・大気汚染を増大させ、京都の魅力を減退させる。いまから時代遅れの高速道路を京都に建設することは大きな誤りであると考えるがどうか(3)地球温暖化に寄与する交通政策は「公共交通の充実」とこれと連携した「歩いて楽しいまち・京都」の推進である。大量の車を呼び込むことを前提とした高速道路建設はここで中止するべきと考えるがどうか―の3点。
 「いま正義を・京都市政を刷新する会」の中村和雄氏(53)、「未来の京都をつくる会」の門川大作氏(57)、会社相談役の岡田登史彦氏(61)、京都市議の村山祥栄氏(29)の4人に対し、文書を提出。18日までに回答を求めています。