奈良時代の政治家で、綴喜郡井手町に別荘をもち、「井手の左大臣」と呼ばれ、また万葉集の撰者とも伝えられる橘諸兄(たちばなのもろえ)。そのゆかりの地・井手町で18日、「諸兄(もろえ)まつり」が多くの町民等の参加で今年も盛大に行われました。町の歴史と伝統を若い世代に継承し、住んでよかったといえるまちづくりをめざして町民同士の交流を深めることを目的に、町内の各種団体でつくる「井手町まちづくり協議会」が主催しました。
 写真のように、奈良時代の装束に身を包んだ橘諸兄をはじめ、井手町に晩年を過ごしたと伝えられる小野小町も十二単姿で登場するなど,さながらミニ時代絵巻のようで、多くのみなさんがカメラを向けていました。井手町文化財技師の茨木敏仁氏が「橘諸兄と周辺の人々」と題して講演しました。太古の歴史のロマンを体感するとともに、餅つき大会やお楽しみ抽選会、ショーや模擬店コーナーなどに大人も子供も大いに楽しんでいました。(S)