織田信長の菩提寺である総見院(京都市北区紫野大徳寺町)の特別公開が連日、観光客や歴史ファンでにぎわっています。
 総見院は織田信長の1周忌(1583年)に羽柴秀吉が建立した寺で、大徳寺の22塔頭寺院の1つ。明治時代の廃仏毀釈によって本堂や多数の宝物が失われましたが、大正時代に再興され、現在に至っています。
 特別公開では信長や嫡男の信忠、正室の濃姫ら織田一族の墓(写真)や、衣冠帯刀姿の信長の木造、秀吉が好んだと伝わる侘助椿(わびすけつばき)などを拝観することができます。拝観客の中には信長の墓の前で立ち止まり、戦国の覇者・信長に思いを巡らせる人もいました。
 総見院の特別公開は12月2日まで。(山手四郎)