京都市が18日発表した、4半期ごとの市内中小企業経営動向実態調査(7―9月期)では、受注競合の激化や単価値下げを受けて、全体の企業景気DIは3期連続で低下。景気の足踏み状態が続いています。
 主要3指標の企業景気は38・4(-3・3ポイント)、生産加工量・販売量37・9(-4・5ポイント)、経常利益33・5(-5・3ポイント)といずれも低下。
 14業種中、10業種が主要3指標いずれも低下。特に、昨年の呉服大手「たけうち」倒産の影響を依然として受けている「西陣」や安価な他社製品との単価競合を受けた「窯業」などで大きく下げました。
 来期(10―12月期)見通しでは、製造・非製造とも設備投資効果などにより上昇を見込んでいますが、「原油をはじめ原材料費相場は上昇傾向にあり、販売単価に転嫁できる企業とできない企業の格差は続く。本格的な景気回復基調にあるとは言えない」としています。
 調査は、製造業369社、非製造業431社の計800社を対象に行い、514社(製造業238、非製造業276)が回答しました。DIは、増加・上昇などと回答した企業割合から、減少・低下などと回答した企業割合を差し引いた数値。50が基準。