京都市教委が「スーパーティーチャー」に認証した京都市立洛陽工業高校の男性教諭が体罰を繰り返していた問題で、28日の市議会文教委員会で日本共産党の井坂博文議員は、「体罰に甘い姿勢がある」と市教委を追及しました。
 男性教諭はバレーボール部監督として、部活動指導の実績が評価され、05年に優れた指導力の教員を独自に認証する「スーパーティチャー」に選ばれました。しかし、同教諭は生徒への体罰・暴力で3度にわたり市教委に厳重注意を受け、同認証後の今年2月にも4度目の体罰事件が発覚。20日付で停職1カ月の懲戒処分を受けましたが、同日退職。退職金が支払われました。
 井坂議員は、市立学校教職員の処分指針で「児童・生徒に対する体罰」は最も重くて「停職」止まりであることを指摘し、市教委内部に体罰に甘い、容認する姿勢があるのではないかと追及しました。
 門川教育長は、「体罰は許されないが、一般論として教員が一度の過ちがあったことですべてを否定しない」と答えました。