恒例の「山科平和のための戦争展」(同実行委員会主催、山口英太郎委員長)が22日、京都市山科区の円光寺参道で始まりました。山科地蔵盆が行われる22、23日の両日に、出店に繰り出す市民に平和について考えてもらおうと開かれているもので、今年で24回目。
 今年の展示は、3つのテーマ「戦争とは-人間を否定するこんなにも惨(むご)いもの」「私たちの現在(いま)-安倍内閣の『美しい国』とは」「未来へ-核兵器廃絶と憲法9条の理念と力」で構成。戦争の非人間性について、アフガンやイラクなどで使われたクラスター爆弾の実物大模型をはじめ、原子爆弾や劣化ウラン弾による被害の写真や解説パネルで告発しています。安倍首相が進める戦争する国づくりを批判する展示では、改悪された教育基本法や改憲のための国民投票法の問題点などを明らかにしています。核廃絶については、アジア地域で広がる平和の流れなどを紹介しています。
 日本共産党の原としふみ京都2区代表や成宮まり子国政委員長、北山忠生、宮田絵里子の両京都市議も訪れ、「侵略戦争を美化する勢力に、憲法9条を改悪を許すわけにはいかない」と決意を語っていました。戦争展は、23日も、午後10時まで開かれます。参加費は無料。