立命館大学の学生自治会と教職員組合が合同で、前理事長と前総長の退任慰労金倍増の撤回を求める要請を行った際(7月27日)、学生部長らが学生の要請だけを妨害しました。これに学生や教職員から批判の声があがっています。
 学生と組合員が一緒に朱雀キャンパスに入る際に、学生部長らは数人で学生を呼び寄せ、別の場所に連れていこうとしました。居合わせた組合員が「学生の自主的とりくみを、やめさせるべきではない」と注意しました。それでも学生部長らは受けつけず、あげくのはてに「学生が理事に要請するのは『理事会自治』の侵害だ」などと述べ、10月に行われる4年に1度大学の方針を議論する公開全学協議会の開催が危ぶまれることをにおわす発言までして脅しました。これに学生は屈せず要請行動に参加しました。
 組合役員は、「今回の要請は、学生大会の決議にもとづいて学生自治会の役員が自主的に行ったものだ。大学と折衝してうまくいくように指導するのが学生部長らの仕事なのに、やめさせるなどということは絶対にしてはならない」と話しています。
 参加した学生自治会の役員は「まったくの脅しだ。最初は恐かったが、あまりにも理解できないことばかり言われて腹が立ってきた。学生が自分たちの意見を自由にのべることを妨害されるようでは、『民主立命』の危機だ。学生にも広く知らせ、学生部への抗議を検討したい」と話しています。(山手四郎)