日本共産党京都府委員会は30日、「参議院選挙の結果について」と題する声明を発表しました。声明は次の通り。
参議院選挙の結果について
2007年7月30日 日本共産党京都府委員会
(1) 参議院選挙では、「安倍・自公の暴走政治を止めたい」、「政治を変えたい」という有権者の願いが爆発的にあらわれ、自民党・公明党の歴史的な大敗北となって、自公政治への国民の審判がくだされました。日本共産党は「政治とカネ」、住民税・消費税増税、年金、憲法など選挙戦の争点となったどの問題でも、安倍・自公を追い詰めるうえで重要な役割を果たしました。
 今回の選挙結果は、日本の政治が自公政治を乗り越える新たな大激動の時代に入ったことを示すものです。
(2) 選挙戦では、「どの党を伸ばせば安倍自公政権の暴走にストップをかけることができるか」が焦点となりました。日本共産党は、「ストップ貧困・憲法守れ」と訴え、自公暴走政治にどの問題でも正面から対決するたしかな野党、日本共産党が前進してこそ政治を変えることができるとよびかけてたたかいました。
 京都選挙区で、成宮まり子候補は「青年雇用・福祉・増税・憲法」問題で公約と政策を訴えました。また、ウルトラ「靖国派」の自民党候補と成宮候補との鋭い対決となった京都における対決構図を浮きぼりにし、日本共産党議席の値打ちを訴えて力戦奮闘しました。その結果、27万5285票(得票率23.9%)を獲得しましたが、議席を奪還することができませんでした。京都府委員会は、成宮候補の「命守る議席必ず」の訴えに、熱いご支持・ご支援をよせていただいたみなさんの期待にこたえることができなかったことを、深くお詫びするものです。
 成宮まり子候補の得票は、2004年参議院選挙の党候補の得票26万3548票(得票率23.8%)を上回り、2003年10月総選挙以降すすめられてきた「二大政党づくり」のもとでの国政選挙では最高の得票でした。このたたかいは、各紙が「『勝利へ』あと1歩」(朝日)、「健闘」(京都)、「京都政界は依然『3極構造』」(産経)と書いた善戦・健闘であり、京都から二大政党づくりを押し返し、反転攻勢に転じる新たな1歩を切り開いたものです。 
 わが党は比例代表選挙では650万・5議席獲得を目標にたたかいました。結果は、京都で18万4409票(得票率16・05%)を獲得し、京都をふくむ11府県で奮闘した井上さとし候補が当選しました。京都府党組織が目標とした30万票の獲得には及びませんでしたが、得票・得票率ともに2004年参議院選挙比例票18万6006票(16.8%)をほぼ維持する結果となりました。
 参議院選挙と同時に行われた定数2の南山城村村議補選で、柴垣紀行氏が847票(得票率40%)をえて当選しました。
 私たちは、みなさんのご意見をよくお聞きして、今回の参議院選挙の教訓を深める決意です。選挙戦でかかげた公約実現の活動にとりくむとともに、「二大政党づくり」の流れのなかでも、みなさんの期待を党議席の獲得にむすびつけることができる党づくりに全力をつくします。
(3) 参議院選挙後、消費税増税をめぐるたたかい、改憲を許さないたたかいが重要な段階に入ります。たしかな野党=日本共産党が草の根のたたかいとむすんで国会や地方議会でいっそう奮闘し、命・暮らし・憲法の守り手として役割を発揮することが求められています。目前の向日市議選勝利、来年の京都市長選挙での市政転換、総選挙など一つひとつのたたかい、つよく府民とむすびついた党づくり、とりわけ若い世代のなかでの党勢拡大に全力でとりくみます。日本共産党へのご支援をお願いします。