日本共産党の志位和夫委員長は26日夕、参院選公示後2度目の京都入りし、成宮まり子京都選挙区候補とともに、京都市内3カ所で街頭から訴えました。「比例区、京都選挙区とも大接戦、大激戦です。日本共産党と成宮まり子候補、何が何でも負けるわけにいかない。必ず勝たせていただきたい」と力を込めました。近鉄東寺駅前(南区)には1000人、百万遍交差点(左京区)は700人、北大路ビブレ前(北区)には650人が集まりました。
 選挙戦最終盤にあたり志位氏は、「国民の命がかかった選挙だ」と述べ、貧困と戦争から命を守る問題とりあげました。貧困問題で志位氏は、「経済大国」といわれる日本で、「ネットカフェ難民」、「介護難民」、「医療難民」と呼ばれる人が広がっていると指摘。生活保護が打ち切られ、餓死する事件が起こるなど、人間としての尊厳を奪われている実態を告発し、「自公政治の責任は重大だ」と批判しました。「日本共産党は日本から貧困で苦しむ人をなくしたい。貧困に落ち込む不安もなくしたい」と「ストップ貧困」を訴えました。
 平和問題について志位氏は、反戦平和を貫き獄中でたたかった日本共産党元議長の宮本顕治さんの訃報に接して寄せた加藤周一さんの談話を紹介しながら、「戦争による多大な犠牲の上に日本国民は憲法9条を手にした。この大切な憲法9条守れの願いを日本共産党へ」と力説。気迫の訴えに、聴衆から大きな拍手が起こりました。
 成宮候補は、青年雇用、いのちとくらし、憲法9条を守る決意を表明。「国会で働かさせてほしい。必ず押し上げてください」と呼びかけました。