中年女性のお客さん「このすてきなお皿、1000円でしょうね?」と差し出すと、「よう言う、これ1350円と書いてるで、けど1000円にしときますワ。もう負けたワ。原価や」。「このチッコイ蛙(カエル)さんの置物かわいいね」と言えば、「お金がカエルんだよ! 負けとくよ。3つどう?」。「お金がカエルって、買おうかしら、このごろお金出るばっかりやし」、連れは「いや私なんか近頃出るお金も無いワ」「ほんまや」とワハハハハ。蒸し暑い梅雨空を吹き飛ばす大きな笑い声。
 上京区は千本今出川北西にある大報恩寺(通称千本釈迦堂)の広い境内で9日から12日まで陶器市のひとコマです。
 寺務所の坊さんは「今年でたしか49年目にあたりますが、近年は出店件数が半減して僅かになって寂しくなりました。輸入物が100均で売ってるし陶磁器業者はどことも厳しいのでは」と。それでも佐賀有田焼、岐阜美濃焼や四日市万古焼きや最新の創作焼店なども出店しています。
 10日は市内最古の国宝の本堂で磁器の原石などを供えて、毎日の生活でお世話になっている陶器や磁器への感謝の供養と陶磁器業の発展を祈願する法要もあって一日中境内は賑わいます。(仲野良典)