帝国データバンク京都支店が5日発表した、6月度倒産は29件(負債総額66億6600万円)でした。前月比で件数は減ったものの、幅広い業種で、景気回復の恩恵を受けない個人経営・中小事業者の経営破たんが広がっています。
 件数は前月比で5件減りましたが、負債額49億円の超大型倒産発生で負債総額は増。業種別では、「建設」が9件で4カ月ぶりに最多となったほか、「サービス」5件、「食品」4件、「繊維」3件と幅広い業種で倒産が発生し、「景気回復を実感できない中小企業の破たんは基調として減りそうもない」と指摘。
 また、今年上半期(1―6月)の倒産件数は222件と法的整理のみを集計するようになった01年以降の過去最多を記録した前年同期(228件)とほぼ同じ水準となり、「7月以降の状況によっては、過去最多を更新する可能性もある」としています。