京都府の最低賃金(時給686円)で1カ月間生活する「最賃伝説第4章」に取り組んでいる京都総評青年部のメンバーらが16日、参院選の予定候補や府内の政党本部を突撃訪問し、最賃引き上げを要請しました。
 突撃訪問は、最低賃金引き上げが参院選の争点の1つとなる中、各候補や政党に最賃生活の実態を伝え、全国一律時給1000円以上への引き上げを求めようと、行われたもの。1日から「最賃生活」を送る7人が日本共産党をはじめ自民、民主、公明、社民の各党や予定候補事務所を訪れました。
 日本共産党は、成宮まり子参院京都選挙区候補が同事務所で応対し、最賃生活の模様や最賃引き上げの要望などを聞き、懇談しました。参加者からは、「昼食はもらったカップラーメンやパンなどにして食費を切り詰めている」と毎日の苦労や「1日890円の生活。貯金もできないし、スキルアップのための勉強もできない。自立できる訳がない」「友人の結婚式や医療費など突然の出費でオーバーしてしまう」などの意見が出されました。
 成宮候補は、参加者の訴えをメモを取りながら、「時給1000円以上は道理ある提案。私も訴えています」と答え、友人の結婚式への参加すらためらわれる最低賃金の現状について、「人とのつながりが断たれ、当たり前の生活が送れない水準。最賃引き上げへ頑張りたい」と語りました。