京都の学者・研究者日本共産党後援会(京都学研会)主催の参議院選挙勝利めざす講演会「構造変化する世界と野党外交─9条の生命力と日本共産党の役割」が7日夜、京都市下京区のキャンパスプラザ京都でおこなわれ、日本共産党国際局次長の森原公敏氏が講演しました。
 会場には大学教員、院生、退職教員ら65人が参加。近年、京都学研会が国政選挙前に開いてきた集会で最も多い参加となりました。
 森原氏は、参議院選挙で国際・外交問題が政党選択の、「野党外交」を進める日本共産党の議席は「世界の諸国民と日本国民の平和の願いをつなぐ議席」と強調。「靖国」派が中軸に座り「戦後レジームからの脱却」を掲げる安倍政権の世界認識と日本外交の危険性と危うさについて警告し、世界の構造変化と21世紀の国際秩序づくり、党の「野党外交」のねらいと実績について、体験を交えながら語りました。
 講演に先立ち、参院選京都選挙区候補の成宮まり子・京都国政委員長があいさつ。前日に志位和夫委員長が発表した自衛隊保全部隊による国民監視の実態を、宇治市や京都市関連の記載を紹介し、怒りを込めて批判。参院選での議席獲得への決意をのべました。
 参加者から、「国連の成立について、大西洋憲章は知っていたが、モスクワ宣言は初耳。まだまだ知らないことが多いので、こうした学習会で歴史の流れを知りたいと思います」(京大教員)、「世界を見るのに、ついアメリカの窓口から見がちだが、21世紀は国連中心の話し合い解決が主流となっていることに確信が持てた」(京都市、会社員)など、多くの感想が寄せられました。(藤田修二)