綾部市西方、由良川北の舘地域にある楞厳寺(リョウゴンジ)付近の道ばたには純白のマーガレットが咲き誇っています。四季のカラスを描いた襖絵で「カラス寺」とも言われる楞厳寺は花の寺としても親しまれ、付近の水が張られた田圃には田植機がゆっくりと苗を植え込んでいる風景はこころ和みます。田植えが終わって田植機から降りてきた麦わら帽子の農家方は「白いマーガレットが綺麗でしょう。でも今日で田植えはおわったけれど、雨が降らず、水が心配ですわ。空梅雨なんかなったら大変」とこれからの天候の気遣いを語っていました。    
 近くのゆったりと流れる由良川の堤にはスイバや赤や白のツメクサ(クローバー)の丸っこい花、紫色のアザミが群生しています。由良川の上流から下流まで、沿岸の水田に田植機が入っている風景があちこちで見られる5月下旬です。(仲野良典)