日本共産党の向野憲一宇治市議は26日の宇治市議会予算特別委員会(総括質疑)で、国保の資格証明書発行が受診抑制を引き起こしているとして、「全国的にも医者に行けずに亡くなる事例がある。発行は止めるべき」と求めました。
 向野氏は、宇治市内で資格証明書が発行されている340世帯で、06年5月から今年1月までの8カ月間に医療機関への受診が4件しかないことを示し、「通常の保険証と比べて、医者にかかれない実態は明らか。全国的にも受診が遅れ、亡くなる事例が起こっている。発行は止めるべき」と。追及しました。
 久保田市長は、負担の公平性や受益者負担を強調し、「納付意識を喚起するもの」と答えましたが、向野氏は「収納率向上に寄与するものではなく、滞納者への制裁になっている」として重ねて発行中止を求めました。