7日行われた、今西税金裁判大阪高裁第一回裁判には、傍聴に80人が参加しました。冒頭法廷に入りきれない人が数多くいるため、補助椅子も出してもらうこととなりました。
 裁判は弁護団より「調査理由もなかったこと」「帳簿も提示しているのに税務署員が見なかったこと。3万点にも及ぶ証拠書類の認否さえ行われていないこと」など迫力を持って陳述し、原告の今西さんは「私は、一度たりとも調査を拒否したり、帳簿の提示を断った事はありません。それなのに、なぜ、『立会人が同席』するのがいけないのでしょうか。京都地裁の判決を見ても、どこにも『違法』との判断もないのに、今もって、なぜ、3000万円もの税金を追徴されなければならないのか、わかりません」と国・税務署側を強く見ながら訴えました。被告の国・税務署側は文書を提出するのみで、一度も発言しませんでした。
 次回、裁判の日程を決める時に「傍聴参加が多いので大法廷を用意して欲しい」と弁護団より訴えると、裁判長が「この裁判では大法廷は使いません」と発言したため弁護団より「何故、必要がないのか。傍聴参加もこれだけの人が参加しているのに、納税者の権利を守るよう」と強く訴えました。(裁判の書記官は、大法廷の日程表を手に持っていたのに、裁判長は確かめようともしませんでした。)
 参加者は「それでもぼくはやっていないの映画も見た、裁判所は正義を認めてもらえるところだと思っていたがそうでない」「最初は京都地裁どんなものかとのことであったが、ビラもまいてだんだん自分の事として怒りが沸いてきた」と話していました。
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次回、第二回裁判は5月25日(金)午後2時からです。(山科民商 遠藤隆之)