7日、地域横断型の職場革新懇の結成総会が長岡京市でひらかれました。これには三菱電機やNTTなど六つの職場から16人が参加。代表に佐藤新一乙訓地労協議長、事務局長に江口良明氏、各職場から世話人がえらばれました。
 乙訓地域には向日市、長岡京市、大山崎町の2市1町があります。京都と大阪の中間に位置し、名神高速道路や国道、JR,阪急など交通の便がよく大きな企業が集中しています。労働者の多くは連合傘下の組合に所属しています。地元自治体は企業誘致として大企業に多額の補助金を出していますが、地元の雇用にはまったく役に立っていません。
 職場では組合や政治の話が影をひそめている状態が長く続いています。乙訓地域革新懇は以前から職場に労働運動や政治のことが話題になり、もっと労働者の要求の実現や政治を変える力が広がるためには職場革新懇の運動が必要だと議論してきました。
 昨年1月には日本共産党乙訓地区委員会と懇談。その後3回にわたって職場労働者と相談会をもちました。今年の2月18日に乙訓革新懇、乙訓職場革新懇準備会、乙訓地労協の三者共催で「派遣、パート労働と生きがいある社会」のテーマで学習講演会を60人の参加で取り組みました。
 結成総会では記念講演として「成果主義賃金を考える」と題して浪江巌氏(労働問題研究者)が成果主義賃金のそもそも論を中心に報告。
 討論では、「成果主義賃金が導入されて10年経つが、会社側に、この賃金体系は理想のものではないと反論したいがうまく言えないで困っている」。「NTTでは50才なると賃下げ30%で再雇用かやめるかの選択。賃金はA,B,C,Dの5段階評価でDは全体の5%で25%カット。Cは45%で15%カット。Bはとんとんで総賃金は抑えられている」と冷酷な成果主義の実態を語りました。
 総会では革新懇運動の三つの目標を具体化し、会員や全国革新懇ニュースをひろげて職場から政治革新の活動をつよめていくことを確認しました。(乙訓職場革新懇事務局長 江口良明)