医師、看護師不足が問題となっている京都市立京北病院(京都市右京区京北町)の今後を考える会(主催・京都市職労京北支部)が2日夜行われ、住民や同病院の医師、看護師ら50人が参加。住民からは、常勤医師の確保や診療科の充実を求める声が相次いで出されました。
 木戸しのぶ市職労京北支部長が「合併で行政が住民から遠のいた印象がある。京北の将来を、京北の住民、職員が考え、納得できる京北地域にしたい」とあいさつ。病院側からは、看護師長が「現状は大変だが、みなさんの声を足がかりに病院のあり方、京北地域の福祉、暮らしについて考えていきたい」と提起し、住民を交えて意見を出し合いました。
 常勤医師が合併前の6人から3人に半減し、整形外科の常勤医が不在となっていることから、高齢者が転倒骨折した際の入院・手術の要望や内科医を増やして入院患者を診てほしいなど医師確保について多く出されたほか、非常勤医師の交替期間が短いため、「担当医がころころ代わるのは不安」の意見もありました。
 また、医師・看護師とも当直、夜勤回数が多いため、「先生や看護婦さんの顔色が悪い気がする」と心配する声や京北地域の環境の良さを生かして、ホスピスを新設する提案もされました。
 考える会には、日本共産党のかみね史朗府議と西村よしみ京都市議候補も参加し、発言しました。