半鐘山開発の勝利和解を受けて、住民や弁護団らは訴訟取り下げの口頭弁論後、京都弁護士会館で会見し、喜びを語りました。
 駆けつけた住民ら約40人を前に、半鐘山弁護団の飯田昭弁護士は、世界遺産周辺の開発禁止を訴えた運動が市の新しい景観政策に結実し、将来に渡って緑地保全の解決が図られたことを評価し、「京都の住環境、景観保全にとって歴史的意義を有する」と強調しました。
 当初から運動に携わってきた日本共産党の光永敦彦府議は、「住民の長い年月にわたる運動の成果。この成果に立って今後の開発工事を注視していきたい」とのべ、最後の口頭弁論で意見陳述した「半鐘山と北白川を守る会」共同代表の1人、尾西利男さんは、「『半鐘山守れ』と街頭で激励を受け、涙したこともあった。和解だが住民にとっては勝訴。感無量です」と喜びを語りました。