児童劇団やまびこ座創立55周年を記念するレセプションが3日、京都市中京区の「ウィズ・ユー」で開かれ、関係者約70人が参加しました。
 第1回公演「コックの王様」の主題歌を合唱してオープニング。主催者を代表して元座員の小川達雄弁護士が、「やまびこ座で活動したことがその後の人生のベースになった」と振り返りました。
 あいさつに立ったくろだひろし代表は、出席した京都師範学校時代の同級生を紹介した際、戦時中、勤労奉仕先の舞鶴海軍工廠の空爆で、友人を失ったことなどを思い出し絶句。「私は、(戦時中の記憶をもとに)『勝ち抜く僕等小国民─八月十五日』を演出しました。戦争を再び繰り返してはいけない」と涙ながらに訴えました。
 全児演運営委員長や京都文連代表らの来賓あいさつのあと、現役座員が「三匹のこぶた」を人形劇で上演し、会場をわかせました。