クリント・イーストウッド監督が太平洋戦争の激戦地・日本の硫黄島でのたたかいを描いた映画「硫黄島からの手紙」(12月9日公開)の記者会見が17日、大阪市内のホテルで行われ、出演した渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮の4氏が感想などを語りました。
 渡辺氏は、出演にいたる経緯や監督の印象などに触れながら「ファイナルカットを見たとき、自分たちがすごく大きなプロジェクトに参加できたんだなと感じた」と語りました。
 二宮氏は、「ぼくらと同じ世代か、もしくはもっと若い人が見たときに、戦争ってだめなんだなと思ってくれたらうれしい」と語りました。
 同映画は現在上映中の「父親たちの星条旗」に続く2部作の第2弾。「父親─」が米兵の視点で製作されたの対し、「硫黄島」は日本兵の視点でつくられ、44年6月の指揮官・栗林忠道中将(渡辺謙)の同島赴任から、45年2月19日米軍上陸、陥落までを描いています。戦後、同島の地中から、届くことのなかった数百通もの家族宛の手紙が発見される場面から始まり、手紙を書いた兵士の素顔、人間ドラマを綿密に描いています。