京都商工会議所がこのほどまどめた7─9月期の経営経済動向調査で、業況の総合判断指数(BSI値)が前期(4─6月期)比7.6ポイント落ち込み、マイナス2.7となりました。「たけうち」破たんを受けた、繊維業界での落ち込みが目立ちました。
 調査は府内706社を対象に8月下旬から実施し、523社が回答(回答率74.1%)。生産・売上、商品在庫、資金繰りなど総合的に判断した自社業況(総合判断)は、再び悪化し、景気の判断基準となるゼロを2期ぶりに割り込みました。
 業種別では、8月末に自己破産した「たけうち」の影響を受けて、繊維製品(BSIマイナス2.7)、繊維(マイナス25.0)、染色(マイナス22.2)、繊維卸(マイナス21.7)で悪化。「呉服関係は壊滅的な売上不振の様相を呈してきた様に思う」(繊維)、「呉服小売店の過量販売問題により、業界の売上が急激に減少している」(繊維卸)などの意見が寄せられています。